お知らせ

事務所だより 令和4年6月号(2022/6/4)

自動車メーカーのホンダがコロナ鎮静化の流れを踏まえ、GW明けから全社でリモート勤務を終了させたというニュースが報じられました。コロナ前において在宅勤務はかなり限定的な職種で行われていただけでしたが、コロナ後は3密回避のために大企業が中心とは言え、かなり一般的な働き方として世の中に認知されるようになりました。 

出社不要ということは、従来にないメリット・デメリットをもたらしたようです。大都市圏では多くの人が通勤のために早朝に起き、満員電車に長時間ゆられることが無くなったわけですから、身体的に相当楽になり、余裕時間も生まれたことでしょう。会社にとっても通勤手当を圧縮でき、経費面で好影響があったと思います。その一方で、社員同士が普段直接会うことが減り、意思疎通が画面越しのためスムーズに行かないという声はかなり聞かれます。組織の活力という点から、今一つ全面賛同をしにくいと考える経営者も多いようです。いずれにせよ自宅で働くことの快適さを一度でも経験した社員の多くは、逆戻りは決して歓迎しないことでしょう。ウイズコロナ時代の働き方をどうすべきか、これから各企業は本格的に検討を始めると思いますが、何が労使双方にとってベストかわかるには、まだかなり時間を要するのかも知れませんね。