事務所だより 令和6年2月号(2024/2/1)
昨年大きく取り上げられたニュースに ジャニーズ事務所の問題がありました。ここ最近は松本人志の性加害疑惑の話で持ち切りです。これらのニュース、大きなスキャンダルであることは間違いないものの、一定年齢以上の人にとっては、それほど意外な話に思えなかったのではないでしょうか。芸能界ではわかっていて許していたような印象があります。要するに見て見ぬふりだったということです。そういう悪弊は、いよいよ正されていく時代に入ってきたのかも知れません。 私の仕事でもこれとは次元が違いますが、近い印象を受けることは増えました。日本の職場では法律がきちんと守られていないのに、なぁなぁで済んできていることもあったりします。すべてを法律通りにすることは使用者にとって簡単なことではありませんし、労働者の側もいちいち権利を主張することには躊躇いもあったと思います。ですがここ数年少しずつ変わってきています。まだ件数こそ少ないですが、弁護士事務所からいきなり「○万円の支払いを要求する」というような書面が届いたりしています。もしそれに納得できなければ、裁判になります。僕がまだ開業したての頃から、日本もアメリカのような訴訟社会になるかもなんて声はありましたが、最近は少し実感がともなってきました。ただ法律が守られる社会は理想ですが、完璧にというのはなかなか高いハードルかなというのも本音です。
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