お知らせ

事務所だより 令和7年9月号(2025/9/1)

図書館に『人工知能入門』(Newton別冊)という本があり、面白そうなので借りてきました。AIの歴史は案外古くて、現在は第3次AIブームなのだそうです。AIのすごさがわかる具体例としてチェスのことが紹介されていたのですが、とっくに人間のプレイヤーでは勝てないレベルに到達しているとのこと。また、

それだけに留まらず、その後のバージョンアップで、学習機能が追加された結果、囲碁・将棋でも同レベルに到達済み。しかもそこに至るためにしたことは、AIにルールだけ教えて、たった24時間AI同士で自己対局をさせただけとのこと。うーん、確かにすごい。
 本を一通り読んでみて、AIの革新技術は「ディープラーニング」と「機械学習」だということはわかりました。これらのおかげで性能が飛躍的に向上し、昔では想像できなかったレベルのことができるようになってきたということです。最近は日常生活の中でも本当に“AI”の話題を聞くことが多くなってきました。その内容は、AIの進歩で今後ますます便利なものが世の中に登場してきそうだ、しかもそれは遠い未来の話ではなさそうだ、そんなニュアンスのものが多いと思います。しかし僕の読後の感想は正直、なんだか「ちょっと胡散臭いなぁ」でした。というのもこの本が語る未来予想はまだ希望的観測の域を出ていないし、ネガティブなトピック(例.消費電力の爆増や倫理面)にはあまり触れられていなかったんですよね。これは僕の性格が悪いのかも知れませんが、あまりにも「すごい!」を繰り返されると返って疑いたくなる。なんか近い将来「やっぱり機械では人間の知能の足元にも及ばないね」なんて落胆することになるんじゃないか、そんな風に思えてしまいましたね。