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事務所だより 令和7年11月号(2025/11/1)

ビジネスネームという言葉をご存じでしょうか。昔から女性は結婚してからも職場で旧姓を名乗ることがありましたが、これはそんな制約を取り払って決めた「仮の氏名」です。 

個人情報保護が叫ばれる昨今ですが、名前も個人情報?と一瞬思いますが、ビジネスの場面においては、それも納得できることが多いようです(特に女性)。接客業では不特定多数の人との接触は必須で、異性の顧客から「〇〇さん、△△で買い物してたでしょ」や「〇〇さんの笑顔良いね」と名指しで業務外のことを話しかけられたりすると、ドキッとするでしょうし、怖くもあります。カスタマーハラスメントもかなり認知されてきましたが、名指しでクレームをつけられ、あげく名前を手掛かりに、ストーキングに発展した事件もあるとのことです。

そんな背景から、すでにコンビニ大手3社では、名札が実名の表示から、イニシャルや「スタッフ」などの職名のみで可というようにルール変更されています。

SNSがここまで普及してくると、たとえ職場というリアルの世界でも実名をさらすことは、どこでどのように個人特定されるかわかりません。そして何かに悪用される可能性もあります。現代社会では、有名人でなくても、いわゆる「身バレ」はかなり大きなリスクになっているんですね。