お知らせ

事務所だより 令和8年4月号(2026/4/1)

以前このコラムでも書いたことがある「モームリ」という退職代行サービス(労働者本人に代わり退職の意思を会社に通知するもの)の経営者が起訴されました。容疑は非弁行為です。つまり弁護士でない者が弁護士業務を行ったということです。私自身このサービスは法的に大丈夫なの?とずっとモヤモヤしていました。そもそも人が会社を辞める時って、必ずしも円満退職ばかりではありません。当事者の心情には不満や怒りが秘められていることも少なくありません。そこに部外者が首を突っ込んでいく。退職代行サービスにはそういう図式が見え隠れします。モームリじたいは正当性を主張していて争うようですが、これって見方を変えれば、示談交渉を請け負う事件屋と似たようなビジネスじゃないか?なんていう風にも思えてしまうんですよね。極論を言えばですが…。

ただモームリ以後、この種のサービスはかなり普及しており、すでに多くの会社が参入しています。つまり世の中には実際、退職で困っている人は多く、ニーズは高いんですね。それでも弁護士事務所には行きたくない。だって費用高そうだし、怖そうだし、身近にいないし…。一般人にはかなり敷居が高いですから、退職代行業者だけを一方的に責められない気もします。