お知らせ

事務所だより 令和5年7月号(2023/7/1)

 社会全体の嫌煙化にともなって喫煙者が着実に減ってきていますが、会社からたまに受ける相談にタバコ休憩の是非があります。今でこそ事業所敷地内完全禁煙をうたう会社も珍しくないですが、日本では一般的に許容されてきた歴史があります。ただ吸わない人からすると、これは明らかに不公平な職場慣行です。1回5分程度としても数回喫煙に行けば、バカにならない時間になります。ですからグチの一つも言いたくなるのはよくわかります。思い返すと昔は職場でも、自分の机に灰皿を置いて、自由に吸えることは珍しくありませんでした。私が若い頃勤めていた職場もそうでした。だから当時は、そもそも喫煙のために席を外しませんから、時間のロスはなかったわけですね(屁理屈?)。

しかし非喫煙者にとっては別の意味でも、とてもやるせない環境だったと思います。というのも、当時私のいた職場は男全員が喫煙者で、室内はいつもうっすら煙っていましたから。当然オフィスの壁や天井はタバコのヤニで薄汚れてました。まぁそんな職場はどこにでも転がっていたはずですから、吸わない人たちも特に不平を言う気になれなかったのでしょうか。大らかな時代だったと 言えばそれまでですが、なぜあれほど愛煙家が多かったのかという点も、今から思うと少し謎です。